河野 武 
江川教頭 
後藤梅子
片桐次郎
木次祐一
小西 猛
生田みどり
矢吹礼子
:村野武範 
:穂積隆信 
:菅井きん 
:剛達人  
:沖 正夫 
:関田哲也 
:大田黒久美
:相原ふさ子  
  本倉明子 
塚本先生 
名和半次郎
柴田良吉
中尾洋一 
中村 清 
畑野ふみ子
大島妙子
:酒井和歌子
:柳生 博 
:名古屋章 
:頭師佳孝 
:武岡淳一 
:五十殿敬一
:降旗文子 
:小椋寛子
  杉田校長 
本倉理事長
高木勇作 
山本大作 
谷岡次郎 
森下真樹 
桜井弘子
有島一郎
:佐藤慶
:石橋正次
:保積ペペ
:谷岡行二 
:青木英美
:松原麻里

第1話:レッツ・ビギン Let's begin!  72,2,20 放送
監督:高瀬昌弘、脚本:鎌田敏夫  出演者:藤木悠、千石規子  

いつものように無責任に長いブランクを経て『飛び出せ!青春』第一話のレビューといきましょうか。
35年も前の作品、いまさら何を書くのやら...
この作品、知らない人は全くもって興味は湧かないだろうし、知ってる人は「そんな事言わなくてもわかってるよ」..な〜んて言われそうな「無関心」「熱烈」の差が激しいと感じるが、まあ私なりにつついてみたいと思う

この『飛び出せ!青春』と以前の青春シリーズ『青春とはなんだ』『これが青春だ』等と一番の違いは「先生が普通の人」になった事ではないだろうか..夏木陽介、竜雷太はやっぱりヒーローで絶対的だったと記憶しているが村野武範の「河野武」はかなり普通している。只この男「心は頑固に熱い!」その不器用に熱い心に生徒のみならず私たちも引き付けられていったのだろう..
また、この男よく泣いたのも今までとは違ってた。生徒の前でもはばかる事なく流す涙は言葉以上に「人間・河野武」を強く印象づけたようだ。嬉しいから涙する、悔しいから涙する、良いんでしょこれで?..私たちは理性の中でこれら気持ちをひた隠し、見かけの強さだけを着飾っているが河野武はこの感情表現を体裁ぶらずにある意味サラリと表現してしまう。もちろん見ているこっちがこっ恥ずかしくなるのだが、分るんだよ〜先生の気持ち!
髪はボサボサ、見かけ頼り無いこの男...しかししかし!中々どうして!「やるな、こいつ!」と思ったのは私だけではないようだ..。
そしてもうひとつ、主役「河野武」に対抗出来る生徒「高木勇作」をもってきたのも大きい。演じたのは石橋正次、これがドンピシャ!評価倍増!今までにない役どころで石橋正次の演技はそれにうまく答えた感じとなった。当時人気の石橋さん、って事なのか毎回出演とはいかず途中かなり抜けているが出演の時はしっかりと私たちを魅了してくれた。

私の感じるところ、この『飛び出せ!青春』は当時かなり人気があったと思ってる。主題歌「太陽がくれた季節」はヒットし歌った「青い三角定規」は見事
紅白歌合戦まで出場している[]。そして石橋正次の「夜明けの停車場」も売れ、こちらも紅白に出ている[]。このような背景をみても『飛び出せ!青春』の人気を裏付けているとはっきり言えるだろうと思うが...それなのに、あーそれなのにそれなのに、DVDが何故か発売されていないのだ。
この前の『おれは男だ!』後の『われら青春!』は共にDVD−BOXの発売を果たしている。これらの作品も中々の良作で発売には頷けるのだが『飛び出せ!青春』が発売されないのがどうしても理解出来ないのだが、どうだろうか?
ビデオは1999年に発売されているが、こちら音声の摘み(カット)がかなり入っている。いわゆる「不適切」な言葉を消去しているのだ。中には数秒間画像ごとカットしている場面もある。昨今様々なドラマ作品がDVDにより復活しているが、こちらは説明を付けてノーカット収録されていることを見ても『飛び出せ!青春』のDVD(できればBOXで)の発売が待たれる。

ドラマとしてはコテコテで強引な所もある本作ではあるが、そんなヤボな突っ込みは控え作品が伝えようとしている核の部分を探りながらレビュー出来ればと思っている。しっかし多くの登場人物をボカさずしっかりとインパクトを与えアピールさせた監督や脚本の技量には本当に頭が下がる思いですな..。

さ〜て、そんな河野武が県立東高での就任挨拶?を終え、や〜っと太陽学園に到着した所からスタートとなります...いや、ちょっと待って下さい。番組の出だしでのポイントを少しさらってみます。
まずはエスケープラーメンの名古屋章さん、私たちは出だし登場の名古屋さんに「はは〜ん..」と脇での名古屋さんの役どころを確認します(役名:名和半次郎)
続いては県立東高校、この高校が太陽学園のライバルと予感させ、県立東の先生サッカー部の顧問に藤木悠さん。
実はこのお二人さんドラマに多く登場してくる訳ではないのですが演出と俳優さんの個性でド〜ンとインパクトを与えてくれてます。
そして、校門で河野武を出迎え?投げ飛ばしたのが、われらがマドンナ酒井和歌子さん。そうですね、東宝青春シリーズという事で関連の役者さんが今回も多数出演してますね。名古屋章、藤木悠、有島一郎、水沢有紀、沢村 貞子、藤田進、寺田農、竜雷太さん等々多く方々が出演を果たしております...むむっ、また脱線しそうだぞ、まずい..どうも私はストーリーを紹介するのが嫌いなようだ...

河野武の就任挨拶「レッツ・ビギン」に好感を持った杉田校長と「おっちょこちょい」の河野に困惑する江川教頭..これからがお楽しみという感じだ。この場面で校長(有島一郎)、教頭(穂積隆信)の考え方の違いを私たちは確認出来ます。ドラマの重要ポイントですね...
生徒を他の学校の生徒に負けないように育てる責任が我々にはあるとする校長とクズを一掃し有数の進学校に変えたい本倉理事長(佐藤慶)、
その理事長から一掃を命じられているのが江川教頭ということになる。そうです、この教頭生徒を「クズ」「バカ」「ガラクタ」と平気で言い放つ。これ今ではかなりの問題発言になると思います、ハイ。
そして教頭の仕掛けが始まった。クズの集まりサッカー部の部長に河野を任命、激突必至トラブルが起きればクズを一掃出来ると考えた。そして部外者の高木、片桐(剛達人)たちも打倒河野でサッカー部に集結してしまう。まさにトラブルのお膳立ては出来たという感じだ。さあこの局面に河野はどのように向かい、またどのように解決していくかが見どころという事になるのだろう...。

『飛び出せ!青春』では毎回素晴らしい「言葉」を残してくれている。そしてこれらの言葉が『飛び出せ!青春』のテーマであるとも感じる。ドラマ内の言葉は画面を飛び越え私たちに訴えます。それは特別な言葉ではなくごくごく当たり前のあり方なのです。もちろん実生活では難しい理想である事はわかっている。わかっていてなお「こうありたい」「そうなんだよ」と私たちは自分の心に収めていったのでしょう。
今回は本倉先生の言葉が印象的でした。「人を信じる、信じてもらう」河野は生徒からの信頼を得るべく無謀なる100本シュートに挑むのである。

第1話は河野の頑固で一途な姿や生徒先生に線を引かない態度に生徒たちは今までとは違う何かを感じはじめた所で終わっていく..しかし高木勇作だけはまだ河野武を認めようとはしていない。
第2話は、そんな高木と河野がいよいよ激突「ヘソはお前だ!」次回に期待を込めて、今回はここまで。  2007.2

みんな仲良くエスケープラーメンで始まり〜!
県立東でレッツ・ビギン!
校門で本倉先生と御対面
とにかく何かをやってくれたまえ、河野君
高木君のご登場!
本倉理事長の指示を仰ぐ江川教頭
くずサッカー部を河野君に一掃させるんだよ!
初期の女生徒3人娘です。
玉数増えたサッカー部...
パンツを取る〜っ??
今回のテーマ
俺と一緒に頭を下げてくれ!

100本シュートに挑む河野先生

教師っていいもんだなぁ〜...